保育様子

育ちの道すじ(0歳~5歳)

上から下へ、下から上へ何のこと?

はい、頭から足へ(0歳~2歳)足から頭へ(3歳~5歳)の意味です。

 

ハイハイをして、歩行を獲得し、ヨチヨチ歩きから走る動作まで出来る乳児期。

この頃、歩行だけでなく、言葉のまねをして、言語の獲得も豊かになります。

行動や言葉は”まね”ることから始まることが子育て環境ではとても大切です。

 

ハイハイをする環境が無く、早々につかまり立ちをしてしまうと、

体幹の育ちが弱く転びやすい子になってしまいます。

ビデオで視覚と聴覚ばかりの刺激では、

一方的な言語は学んでもコミュニケーションの育ちが弱くなります。

 

こういったこともあり、

0歳から2歳までの育ちが大切であると、子ども達を見ていて思います。

手の開き、足のケリ、首の育ち、目を合わせる育ちなど

大人が子どもの育ちの見る目を持つことが大切です。

 

保育園ではうつぶせ遊びが(寝返りの成功)出来るようになるとパンツで生活します。

へそが上がったハイハイになると地面遊びを楽しみます。

 

 

0歳児も手が自由になると、

食べることも自分から目に見て、食べたいものを手づかみでいただきます。

スープや水もコップを手にして飲みます。

頭から足への育ちは、

まだ歩けないがハイハイで移動することで

五感を働かせる体験からしっかり脳(脳内ネットワーク)が育ちます

 

 

2歳から3歳を迎える時期は乳児から幼児へと移行の時期になります。

この頃、実に様々なことを獲得出来るので「我が子は天才!」と親は思います。

そこで始まるのが「教える」となるのです。

早期教育の始まりです。

そこで「待った!!」と言いたいです。

自由になった手・足・身体で足を地に付けて、“まね”ではない「ぼうけん」をすることで

「生活の中で知恵」を付け、

「生きる力」の生活の始まりです。

 

指示や指導は最小限に。また命を守るのは大人の役割です。

友達と共に自然を相手として活動します。

 

続きは次回へ

2024年度4月の様子

新学期が決まって1ヶ月を過ぎ、

春の日差しを浴びて子ども達は活き活きと生活しています。

 

子供の部屋では心と身体を育てることで

「生きる力の強い子」を目標として日々保育に

取り組んでいます。

 

子どもの成長は上から下へと育ちます。

歩行獲得するまではハイハイで全身運動を

楽しみながら五感を働かせます。

その動きが十分保障されるための環境作りと

しなやかな身体作り大切に

向き合うことも大切なことの1つです。

もちろん側にいる大人も環境の1つです。

 

今回は下へ(足の方の意味)

しっかり育った子ども達の活動をお知らせします。

 

 

庭では

砂山で団子作り、ケーキ作りなど、

また道具を使って穴掘りも楽しんだりしています。

 

 

園外では足を使って多摩川へ

 

 

電車と歩きで高尾山へ(3歳~5歳)

 

高尾山で川遊び

 

 

多摩川も高尾山も登るだけでない途中途中での遊びも発見

ジャンプ遊び 3歳

 

てんとう虫捕り

 

 

こんな活動を四季折々楽しみながら、

子ども達は自分で自分の身体を耕します。

 

次回は0・1・2歳の様子をお知らせします。

2023年度卒園生の水彩画

2年から6年保育の子ども達の絵。
乳幼児から土・水・草・海・山と自然にふれ、
仲間と共に様々な体験をした子ども達です。
身体と心が豊かに育ち、
それと同時に想像力も豊かになり、
基底線の表現から見えない地下、見上げる空など
細かく表現された絵です。

 

「梅園」6年3ヶ月保育

 

「多摩川」5年保育

 

「多摩川」5年8ヶ月保育

 

「多摩川」2年保育

 

「高尾山」3年7ヶ月保育

 

「森は生きている」4年保育

 

「保育園に雪が降った日」5年3ヶ月保育

 

「多摩川で斜面滑り」5年保育

 

「高尾山」6年保育

 

「高尾山」4年保育

半世紀を終えた子供の部屋保育園

活き活きとした子ども達。

主体的に物事を考え行動できる子ども達。

自己実現を努力の日々で乗り越え自分の物にした子ども達。

今年もその姿から子ども達の生きる力を感じます。

 

証書授与だけでなく、日々のリズムを親子で楽しむことで子どもの発達を喜ぶ式

 

 

 

黄色い帽子をかぶり喜び合う子ども達。これからの学びに胸を膨らませる。

 

こんなステキな子ども達が育った背景には、

力強い子育て集団と

日々積み重ねることを大切にしている保育者集団が

あったことをしるします。

 

 

子育て集団(父母の力)

  • 我が子だけでなく育ちあう子ども達を見守る集団
  • 常に話し合い課題を共有する集団
  • 生活リズムの大切さを知り実行した集団
  • 食生活が身体の内面をはぐくむことを学んだ集団

 

 

保育を学び子どもに必要なことを保育の中に取り入れる保育集団

  • 水・土・地面遊びの大切さ
  • 群れて遊ぶことの大切さ
  • 身体の脱力と緊張の大切さ(リズム遊び)
  • 歩くことの大切さ(多摩川歩き、山登り)
  • 向き合うことの大切さ
  • 個々の発達を認め合い、協力しあう大切さ

 

など数知れず、

日々積み重ねた結果、

ひとりひとりが自分を大切に

相手を大切に思う心が育ち、

卒園期には課題に向かい、

なりたい自分に向かい努力する子ども達に育ちました。

 

 

一つのこと

作詞 斉藤喜博

 

今終わる 一つのこと

今越える 一つの山

風わたる 草原 響き合う心の歌

くわの海 光る雲

人は続き 道も続く

遠い道ははるかな道

明日登る 山もみさだめ

今終わる 一つのこと

 

 

保育園生活は終わりますが子育てはまだまだ続きます。

子育ての中で親の育ちがあること、

子育ては苦しいものではありません。

自分(親の)時間がなくなる事ではありません。

共に歩む中で親も子も1人では得られない大きな力を得ることが

“子育て山”を登る度に獲得出来ることを伝えたいのです。

 

さあ~~本年度も新たに始まります。

子育ての親集団と保育者集団が手を組み楽しい一年になることを願います。

年長の姿

子供の部屋保育園では乳・幼児期の育ちを大切に考え、

保育者と親とが力を合わせて保育に取り組んでいます。

 

なぜ?に答えて

半世紀子どもと向き合う中で、脳科学的子育てに着目しています。

0歳から5歳までの間に育つ脳神経系はなんと80%と言われています。

 

持って生まれた脳神経は皆同じです。

その脳神経から枝分かれに行く神経線維が脳の中でネットワークを作り上げます。

このネットワークが多く張り巡ることでかしこさへとつながってゆきます。

人は母のお腹の中で進化の過程をたどる「第一の進化」、

産まれてから歩行までに「第二の進化」をたどります。

人間以外の動物はこれほど時間をかけて進化の過程をたどるだろうかと考えると、

この第一及び第二の進化は人間にとって大切な過程であると考えています。

また「第三の進化」と考えているのが(1歳半~6歳まで)歩行から自立までの期間であると考えての保育の取り組みです。

この進化の過程で人から人間へと脳神経系が育つと考えれば、

乳幼児期をおろそかには出来ないのです。

 

 

さて、今回は「第三の進化」の過程最終週とも考える年長児の後期(12月~3月まで)の取り組みを伝えます。

子供の部屋では文字を書くことや読むことより保育者の読み聞かせを大切にしています。

年長の後期ともなれば長文の読み聞かせを大切にし、

物語をより深く理解し、想像することを。

また想像したことを絵で表現したり、創造物を工作したりを大切にしています。

その取り組みとして、12月は「森は生きている」の観劇からスタート。

クリスマス会では長文「カエルの豆太」の読み聞かせからオペレッタを発表となりました。

 

森は生きているの絵 (劇団仲間の「森は生きている」の中の12月の森の神様集まるシーンを表現しています)

 

長文の内容を理解した後、保育者の読む文を暗記し、自分のものとし発表します。

文の内容と共にそれに関する歌も唄います。

 

オペレッタを発表

 

かえるの豆太の絵(豆太が勇気をだして蛇が来たところを伝える場面を描いた絵です)

 

物語を理解し、想像し書いた絵です。

 

楽しみにしていたクリスマス会にはサンタさんから大山コマとてんまりのプレゼントです。

 

1月~2月はコマとてんまりを楽しみました。

コマを回すには指先、手首の働きが大切です。

てんまりは手と目の協調運動であり、また手のひらの力加減が大切です。

そしてこれらは昔ながらの遊びです。

始めは上手に出来なくて、あきらめるすがたもちらほらと見られるものの、

仲間が出来る姿を見て、またその方法をまねて少しずつ出来るようになります。

 

 

 

2月は節分。

ここで鬼の面工作が入ります。

粘土で型を作り、障子紙を1枚1枚貼り付けて丈夫な土台を作り、乾かしてから色を塗り、

それから目と口をカッターで切り抜き、最後にツノを付けて出来上がりです。

1枚1枚紙を貼るのに2週間くらい要します。

またカッターで切り抜くにも力と繊細さが必要です。どの子も上手にできました。

 

 

節分当日は年長が鬼となり、年下の子どもたちが豆まきです。

自分の中にいる鬼はどんな鬼?など話し合いその鬼をおいはらいます。

 

 

 

2月雪が降り、庭で雪遊び。そのあと書いていた絵です。

 

 

3月に入ると全身のバランスが大切な竹馬も始まります。

親子で竹林へ行き、竹切りから始まります。

秦野の竹やぶで竹を切るこども持ち帰った竹で竹馬を作り、

卒園式までの間に竹馬の練習です。より高い竹馬に乗れるかを楽しみながら取り組みます。

 

 

去年の竹馬の様子(卒園式より)

 

年長後期は課題が盛りだくさんです。

土台が育った子ども達はひとりひとり自分の目標に向かい、日々取り組んでいます。

仲間と共に工夫し、協力しあい、

楽しみながら自分の力を確かめ、努力する姿に身体と心の育ちを感じます。

3月最後の卒園式の日まで育ち続ける子ども達です。

12月の様子-クリスマス会

12月22日保育園にもサンタがやってきました!

みんなでクリスマス会を大いに楽しみました。

年長さんは「カエルの豆太」の朗読と歌。

年中さんと年少さんは「手袋」の劇と歌、タンバリン演奏を添えて。

2歳児スズメさんは手遊びと赤鼻のトナカイの歌。

ひよこさん0歳と1歳は手遊び。

保護者の皆さんは「おむすびころりん」の劇とクリスマスソング演奏と歌。

それぞれ年齢に合わせて力一杯表現し

最後にサンタさんからプレゼントをいただきました。

 

12月の様子-2

12月9日みんなで焼き芋大会が開かれました。
忙しい日々の中、子供・大人みんなで楽しい時間を過ごそう。
美味しい焼き芋をいただく前に山の中で薪拾い。
いただいた後はみんなで鬼ごっこやかくれんぼと大いに楽しんだ1日でした。
あっ、大人たちは井戸端会議の時間もありです!
この時間も大切ですね。

12月前半の様子

11月~12月初めはまだ暖かく多摩川でものびのびと遊びます。
歩く距離も2キロは軽くまた目的地でも走り回って楽しんでいます。

 

自然の中での経験は五感を働かせての体験です。
水が冷たいここは暖かい、草がちくちくする、空が青い、
飛行機が小さく見える、雲が動いてる、
鳥が仲良く飛んでるどこに行くのかな?おうちに帰るんだよ。
自然に言葉が出ています。

 

室内ではお絵かき、折り紙遊びも楽しんでいます。
夢中になってる顔、もう赤ちゃんではなく目的を持ってますね。

 

朝の会では歌や手遊びを楽しみます。
覚えた歌をみんなで歌う喜びを味わっている仲間たちです。

 


体を動かすことはみんな大好き。
ピアノに合わせて楽しむリズムや今はそり遊びに夢中です。

 

11月の様子

ハイハイの大切さ

歩行獲得までの間、全身を地面に向けての活動があります。

ハイハイから歩行まではわずか8ヶ月間くらいです。

この間に全身運動から体幹の基本までが育つのです。

手、足を使ってのハイハイの大切さを今一度考え生活(遊び)に工夫して行きたいですね。

 

・多摩川にて

今、保育園ではハイハイチームも歩行獲得した子も多摩川の斜面遊びに夢中です。

少し寒くなっては来てはいますが、身体を動かすことで寒さなんか吹き飛ばしています。

 

ハイハイ組

斜面を手足を使って登ります。

頂上からゴザに乗って大人がひっぱり斜面滑りです。

スピードも楽しみますよ。

 

 

歩行組

自分達でゴザを引き、友だちを乗せて滑りを楽しんだり、

ゴザをみんなの力で上まで持っていったりしています。

3人、4人と乗るとアレ~~重いヨ!!手伝って!!と友だちを誘い、

仲間の力を信じる姿も出ています。

 

 

・五感で感じる

斜面の土や草などを手や足の裏で感じること。

また空の色、冷たい風を感じる。

どれも五感の働きですね。

 

こんな子どもの言葉も!

「お日様はどこ?」 空の雲を見て。

「わぁ~い。みんな一緒だね」「どこへ行くのかな?」「おうちへ帰るのかな?」 鳥が群れているのを見て。

 

・質問より

Q:なかなか高ばいにならない。手もあまり使いません。(0.1歳児)

A:斜面を利用し楽しんでゆく中で、足のケリも出て、手もしっかり使い、

目的の先を見ることで首の力もついてゆきます。

高ばいになる力もついてゆきます。

 

 

Q:自分、自分とどうしたらよいでしょうか?(2歳児)

A:「自分だけ」がまだまだ強く出る年齢です。

「友だちと一緒」も体験の中で学び、主体的なものの考え方も出てきます。

10月の取り組み

●登山(3,4,5 歳児)●

高尾山のふもとで13日の合宿後、高尾山から城山への登山を楽しみました。

 

 

 

 

歩行獲得後、足裏を使い人は歩くことで手が自由となり、

足と共に手のが労働が始まります。

歩くことで視野も広がり、より多くの刺激を受けます。

アスファルト、草原、坂道など歩く環境は様々です。

登山での経験は登る・下るで全身がフル活動します。

背中から腰、足とすべてを使う登山を楽しむことで体幹も育ちます。

「アレ?山登っているのになぜ下っているの?」

「高尾山で見える富士山と城山から見える富士山の大きさの違い。」

アップダウンのある山道を体験することで発見。

どれも図鑑では感じることの出来ない、

体験してこその発見は大きい。

7時間の登山(4・5歳)、

3時間の登山(3歳)がそれぞれに楽しみ、

満面の笑みで帰園です。

 

 

 

●運動会●

 

親子での運動会。学童も一緒で大いに楽しめた一日でした。

 

子ども達から「~したい」といろいろと希望が出てのプログラム作りから始まり、

年長は保育園生活最後の運動会。

年長課題?と言われている側転、棒登り、鉄棒などなど…

リズム遊びの一環として取り組みました。

乳児からの保育の中で身体の中心から手先、足先まで育ち、

集中力が高まった子ども達です。

自分の表現を十分に行っていましたね。

大人は祖父母の方々から両親、兄弟と多くの参加です。

大人も見学者としてではなく、

みんなで作り上げる運動会のテーマのごとく、

準備中から競技中まで一緒になって身体を使い、

楽しく運動会を終えることが出来ました。

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