保育様子

2024年10月 1歳児の姿

春から大切にしている事

 

①朝の会でリズム、手遊び、歌を楽しむ。

★歩行獲得とまねることも多くなり(視野の拡がりと共に)

友達を意識し、ケンカも多くなりが体の動きも豊かになります。

見る力、聞く力、真似る力が出てくると言葉の獲得も。

ここで大人の言葉が大切であることと

テレビやビデオなど映像からの影響も

大である事を大人は意識すべきです。

 

 

②自分の足で出かけて自分の足で帰って来る。

★これまで多摩川へは園バスで出かけていた散歩……

なんだかちがうかな?

どの子も自転車や車での登降園であることから、

目的を持つことが弱くなっているのかも?と

今年は園バスを利用せずに散歩を取り組んでいます。

 

どちらも当初はバラバラで落ち着きがなく過ぎていたものの、

半年が過ぎると日々の積み重ねが現れ、

今では朝からのリズムも手遊びでも歌で声が出ることも、

個人差はあるものの楽しめるようになっています。

 

 

散歩では手をつないで1.5kmから2kmの距離を

週3回は取り組めるようになり、

週2日間は地面に向かって遊べるようになっています。

 

 

 

 

子どもは日によって気分に差はあるのが当たり前です。

また2歳前後で反抗期も現れ

自我を確立する時期でもあり、

親がアタフタすることも多いのではないでしょうか?

保護者会では以下のことをお伝えしました。

・生活リズムの大切さ

・夕食・朝食と夜の眠りの関係

・歩くことの大切さ  など

 

そのことをなぜ?と思う前に生活を見直した家族がいます。

「1歳のTちゃんの取り組みと変化」のレポートをご紹介します。

 

 

生活リズムを変えてみての変化

 

10月3日の保護者会を機に、父のお迎え手段変更

(今まで) 自転車で迎えに行っていた。

(現在)  保育園から家まで歩いて帰るようした。

 

所感…… 全然歩かない日、3分の1だけの日、半分以上歩く日、

日によって歩ける長さは違いますが、

無理に歩かせず楽しく歩くように心がけています。

子供が道端の草、空や飛行機、お寺の提灯、鳥など、

色んなものを発見しては立ち止まり、共有してくれます。

同じ道でも、日ごとに発見するものが違うことに親が気づけるように

なったことと、今までママっこだったところから、

パパとの絆が強くなったのを感じます。

 

●10月21日、朝の登園渋りで母の会社運刻が重なったのを機に、

生活リズム見直し、母の送り手段変更

(今まで) 帰宅後は、お風呂、夜ごはん、

みんなでそろってご飯を食べるの順番で行く朝は、

母の会社に間に合うように家を出て自転車で登園

 

(現在) 帰宅後、18時半に夜ごはんを食べ終わる。

朝は、7時半に家を出て、養源寺、本門寺、本門寺公園を通るルート、

徒歩で登園。

所感…… 夜ごはんを早く食べ終わることで、

次の日に機嫌よく起きてくるようになり、

床時間も30分早まりました。

おなかをすかせて起きるので、

ごはんを食べ始めるまでのぐずぐずがなくなり、

集中して食べるようになりました。

 

朝の登園まで、今までは、親がいらいらし始めると、

子どもがわざとモタモタし始め、保育園にいかない、

おっぱいが飲みたいが始まり、泣くなどの抵抗にあい、

そのまま仕事にも遅刻……という流れなっていましたが、

母のストレスがびっくりするくらい解消されました。

 

7時半に出ることで母の心にも余裕ができたのと、

お寺で金魚に餌をあげるというモチベーションが子どもに

加わったことで、準備をすばやく行ってくれるようになり、

家を出るのがスムーズになりました。

道端で気になったものに気軽に手を伸ばしてもストップをかけないで

済むように、植物が多い公共スペースを通るようにし、

歩きたくなる気持ちをつくれるよう意識しています。

葉っぱ、花、鳥、散歩中の方など、新しい発見を共有したり、

たくさん歩けたら、今日はいっぱい歩けたね! 

と声がけすることで、子どもも登園時間を楽しむようになりました。

 

今回の子どもの変化を受けて、

親が用意する環境が子どもに与える影響の大ききを実感しました。

また、「仕事に間に合わないから」「もう時間だから」という

親目線の声かけが子どもにとっても大きなストレスだったことを

痛感しました。

お互いに機嫌よく楽しい時間を過ごせるようになったのが

大きな収穫です。

子どもの生活リズムを大切にしていきたいです。

 

 

 

 

天気に関係なく歩いての登降園で満足しきった顔のTちゃん。

視野も拡がり、お友達のこともよ~く見ていて、

相手に対しての思いやりも出ています。

 

食事を「おいしいネ」と言いながら大切に食べている姿は、

そばで見ていてもほっこりします。

子ども達が成長する姿は親だけでなく

保育者にとっても大きな喜びです。

これからも皆さんの子育て応援をしてゆきたいですね。

早期教育は「是か非か」

0〜5歳の子育てに早期教育は必要か?学校入学後を考え、

「字を計算を教える」また「〜しなければ」「〜は出来なければ」と、

学校入学を前提に思いを子どもに押し付けてしまう

大人が多いのではないだろうか。

乳幼児期と学童期では、

育つ内容が違っていることを知ってほしいのです。

乳幼児期は体験の中で学び、学びながら神経系も育ち、

また、感情、思いやり、人との関わりなど、

人として人間としての基礎が身に付く時期であります。

そんな時期に言葉であれこれ教えたり、

指示をして子どもを大人の思うままに動かしてしまうことの弊害を

大人は知るべきです。

乳幼児期で体験し身につけたことは、

学童期・青年期において

行動や研究で工夫する力になってゆくと思っています。

 

「〜でなければならない」ではないことが

幼児期の遊びでもたくさんあります。

例えば「鬼ごっこ」です。

手繋ぎ鬼ごっこ、色鬼ごっこ、高鬼ごっこ、しっぽ鬼ごっこなどなど…

その場所や子どもの年齢によって様々です。

 

早々とサッカーを始めルールを教え込むと、

手はダメ、ハンドはダメなどと、思わず手が出ることを禁止します。

これを学んだと思うのは時期尚早なのではと考えます。

神経系が育っている時期の子どもは手も足も、いや身体全体を使い学ぶのです。

学童では発達の違いがありますので、いちがいには言えませんが……。

 

幼児期こそ指示や余計な指導がなく、失敗してもいいんだよ!!と思う大人が必要です。

 

体験から学び、字も計算も教えられず、

小学校に入学した子のレポートを読んでいただいたと思うのですが、

入学後4ヶ月で夏休みとなり、親子で富士山へ登山したそうです。

書いた絵と文を見てください。

 

 

 

4ヶ月で字を覚え体験したことを絵にしています。

ステキな文と絵の中では「富士山は緑でなく、土色だったな」と

体験が絵にも表現されています。

これって早期教育では表現できないことかもしれません。

 

育ちの道すじ

noteに投稿した記事をこちらに再度掲載いたします。
「ゆっくり芽を出せ柿のたね」

 

私の考える0歳から5歳までの育ちの道すじの中で

0歳から2歳では、乳児に必要な身体使いを

3歳から5歳では、脳の新しい皮質である人間脳を働かせるといった

取り組みがあります。

 

そのことは

0歳から5歳は神経系を

6歳からの学童は体力系を

中学からは筋肉系を育ててゆくという

”育つ道すじ”があると考えているからです。

 

つねに唱えている「生きる力の強い子」とは

集中力・体力・気力から全体をみる力・目的を持つ力・

そのための工夫をする力など、

主体的に物事を見て行動に移せる力を持てる子です。

これは指示されるのではなく、工夫することで生まれる大切な力です。

 

これらの必要な力は乳幼児期の生活の中で、

知恵として身に付いてゆきます。

脳と身体を総動員することで“生きる力”となるのです。

乳幼児期は体験の中で学ぶ大切な時期です。

 

早期教育は子どもの力を

もぎ取ってしまう心配があることから

園では行っていません。

 

園では自由を保障する中で

子どもの “生きる力”をしっかり身につける

子育てをめざしています。

 

乳幼児期に早期教育ではなく、

身体と心を育て脳の神経系がしっかり育った。

言い換えると、早期教育をせず子どもを信じ、

育ちを待つことができた。

そんな新一年生の保護者の方のレポートをご紹介します。

 

 

 

 

「生きる力」をはぐくむために 〜乳幼児期に「お勉強」は必要? 〜

 

小学校入学から1か月が経ちました。

子どもは学校で習ったばかりの平仮名を使い、

たくさんお手紙を書いてくれます。

少し前まで自分の下の名前をかろうじて読める程度だったのに、

短期間でここまでできるようになるのかと、感動する毎日です。

 

在園中は、園の方針に従い、あえて平仮名を教えていませんでした。

ところが年長の11月頃、

子どもが本屋で見かけたドラえもんの平仮名ドリルを欲しがり、

深く考えずに買いました。

数回、自分でドリルをやっていたようです。

その約1週間後、先生から

「最近家でお勉強をさせていませんか? 落ち着きがなくなりました」

と言われてハッとしました。

 

先生から教えていただいたのは、生活の残り数か月間、

遊びに集中し、目の前の課題に取り組むことがいかに大切かということ。

また「お勉強をしてはだめ、と言うのではなく、

小学生になったときの楽しみにとっておく、と伝えるといい」との

アドバイスもいただき、夫婦で認識を揃えてから子どもと話しました。

最終的に子ども自身が納得してドリルを引き出しの奥にしまいました。

 

規則正しい生活習慣と食生活を土台に、

心と身体を開放して仲間たちと目いっぱい遊んだ子どもは、

3月末の卒園式まで大きく成長しました。

竹馬や逆上がりなどの年長課題に対しては

「親や先生に褒められるため」でも、「誰かに勝つため」でもなく、

ただひたすら「自分のために」黙々と取り組みました。

子どもの集中力や諦めない姿勢には圧倒されるばかりでした。

それは、小学校の勉強を先取りさせながらでは、

獲得できなかったものかもしれません。

 

乳幼児期に本当に必要なことは何なのか。

子どもの可能性を潰さず、「生きる力」をはぐくむために、

親は何をするべきなのか。

大切なことに気づかせてくださった先生方には感謝しかありません。

 

保育圏でじっくり、着実に成長し、

自信をつけた子どもは今、「国語も算数も楽しい」と

生き生きと学校に通っています。

園が大事にしている「ゆっくり芽を出せ柿のたね」の意味を

改めて実感しています。

 

2024年3月卒園児保護者

 

 

入学して、学びに意欲的で、

そして放課後も仲間と共に楽しむ姿が浮かびます。

とにかく大人は子どもの育つ姿に環境を工夫すること

そして子どもを信じることですね。

親子でOBOGで保護者で みんなで力を合わせて秋祭り

もう半世紀続いている秋祭り。

当初の目的は保育園の備品購入でした。

今は親子で向き合い楽しむに目的も時代と共に変わって来ています。

変わらないのはその内容ですね。

「自然物」「手作り」なんでも手に入る時代ですが、

工夫し作り上げる楽しさを知ってほしい、の願いからです。

子どもって環境の中で育っていくのです。

お金で買い与えると物の大切さより

お金に執着してしまう人になってしまうのかもしれません。

時代は変わろうと、保育園の目標は

子育てに何が大切かを保護者が共に学び

0~2歳、3~5歳と“動物脳”を育て、

幼児期には“動物脳”と“人間脳”を育てる保育を進めています。

自然での体験、人と人が向き合う子育てを大切にしたいと考えています。

 

秋祭りの取り組みもまさにみんなで向き合い作り上げられたものでした。

保育園のTシャツがお出迎え

 

 

紙芝居ではじまりました

 

園からねかせ玄米や蒸し野菜などのお店などなど

 

OBOGお店ではおいしいハムドッグなど用意してくれました

 

ベンガラ染

 

秋の木の実を使ったお面づくり

 

学童ブースは射的と魚釣り。景品も学童さんの手作りです

 

 

手作りおみこしでご近所を練り歩きました

夏の終りにお泊り保育

4歳5歳児が楽しみにしていたお泊り保育にやっと取り組めました。

保育園に組んだプールを楽しみ、

その後、魚つかみをして、魚を調理しました。

 

 

 

みんなで魚を観察

 

 

命をいただく、大切にいただくことを体験から学びます。

また、自分達の食べるお米を炊く、みそ汁を作る体験もしました。

魚のお腹を開くと内臓が出てくる、それぞれ五感で感じながらです。

 

「おいしい~」と骨のみ残して頭まで食べた子ども達でした。

食事の後はドラム缶風呂です。

始めての体験でこれもまたドキドキ、ワクワクでした。

 

 

小学生の夏休み(居場所)

小学校に入学して1年2年3年…それぞれの夏休みが始まります。

お弁当を持参して学童保育へ

スポーツクラブの合宿へ

親の休みで旅行へ

それぞれの休みがあります。

 

夏休みは子ども達の冒険の始まりかもしれません。

勇気を出して一歩踏み出すことで自分を知り、相手を理解出来る。

そんな中で、自信が持てるようにもなります。

ただ毎日お出かけや行事があるわけではありません。

そこで大切なのは子ども達の居場所です。

ここ数年、保育園はその居場所にと考えています。

 

そこで今年は

在園中毎日楽しんでいたリズム遊び

②園庭で楽しむプール遊び

 

③平和島キャンプ

を計画しました。

 

行かなければならないのではなく、

自分の計画の中に自由に取り入れることが大切です。

夏休みが終わり個々に成長のお知らせを受け取りました。

 

保育者からは

  • 年上の子とふれ合うことで意欲的になった。
  • プールで学童が飛び込むのを見て「やってみよう」の気持ちが出て、
    なんとこれまでためらっていた子がジャンプを楽しめた。

 

保護者からは

  • ~でなければならないではなく、自分で考え一日の計画が立てられるようになった。
  • 久しぶりにリズムを楽しんで身体の節々が痛いけど楽しかった。
  • 先のことまで考え、自分で計画的に物事に取り組むようになった。

 

いつでも自分を受け入れてもらえる居場所は子どもにとって、

とても大切な場所ですね。

地域の中にそんな場所がどんどん増えるといいですね。

 

夏のイベント 1泊2日の親子キャンプ

ここ数年は平和島キャンプ場で楽しんでいます。

以前は山梨・式根島・秦野など、山や海を目指してのキャンプでしたが、

0歳から5歳児、そして学童とみんながすぐに参加できるところ、

また仕事が終わってからでも参加できるところ、

と平和島で行われています。

 

 

 

保育園生、学童から親とそれぞれが夕食のカレーを作り、

また泊まるためのテント張りなど

楽しみながらの労働が盛りだくさんです。

 

今年の保育園生は異年齢グループでの活動です。

年長がリーダーとなり行いました。

日々の生活の中で取り組んでいるグループ活動でしたが

やはり野外となるとなかなか難しく、

保育者と共に協力しながら進める場面や

親の協力もあってテントも夕食も出来上がりました。

 

みんなでカレー作り

 

 

テント張りが始まります

 

夕ご飯は大きなテーブルでいただきまます

 

おいしいカレーが出来ました

 

 

キャンプファイヤーも準備万端

 

いよいよ点火です

 

 

夕食後のお楽しみ会では久しぶりにキャンプファイヤーが行われ、

年長児が火の精になり点火です。

子どもにとって水は大きな魅力ですが、火もまた大きな魅力です。

みんな大興奮の中、歌やゲーム踊りを楽しみ、眠りにつきました。

 

みんなで踊りました

 

 

 

朝5時には目覚め、朝散歩です。

朝露のある中の散歩はマイナスイオンで心も身体も目覚めます。

散歩の後の朝食、おにぎりにみそ汁をいただき、

キャンプ終了となりました。

 

1年前から計画され、

1ヶ月前から話し合いが持たれ、

当日は早朝からのお手伝いと保護者や卒園児父母の協力のおかげで

楽しいキャンプを終えることが出来ました。

 

 

みんなで協力することの大切さ

生活リズムの大切さ

朝食の大切さ

さまざまなことを学べた1泊2日でした。

ありがとうございました。

 

ハイハイ組の子がひとり立ち歩行獲得です

子供の部屋では0歳児の育ちの過程を大切にしています。

育つ道すじとして、

床での運動

①ヘソつきハイハイ→②六つんばい→③高ばい→④アヒル座り

⑤ひとり立ち→⑥歩行

この過程を大切にしています。

①ヘソつきハイハイでは、手・足・背と全身の力を使い、

回転運動から前進へと動きが始まります。

この時、五感をフル回転させ目的に向かう力が出てきます。

次に②六つんばいでは水平運動から垂直運動へとなります。

この時、肩の力やひざ・足指の力も付き、

さらに段差の動きから空間への理解と進みます。

 

階段の昇り降りも手先・足先で距離を測り、その力を獲得します。

③高ばいでは首の力が大きく関係していきます。

それは前を向くことで進む方向を自分で決定するのです。

頭が下がっていては進めないので、首の立ち直りが大きく力を発揮します。

この頃、つかまり立ちをすることで(もちろんやらせるのではなく)

自らすることで自分の足の力を確かめ認識します。

この過程の中で、自分の身体を知り、力の加減を知り、

ひざ、股関節の働き、背筋の力も付き、④アヒル座りを獲得します。

アヒル座りの後、ひとりでスクっと立ち上がるのです。

立ってはおしりからドスンと座る繰り返しをなんども楽しんだ後、

1歩が出ます。

この1歩が1歳3ヶ月から1歳5ヶ月頃までに獲得する大きな力なのです。

ハイハイ組のひとりは1歳3ヶ月でこの力を獲得しました。

 

その姿からいえることはひとり歩きでの手の動きです。

手でバランスをとらなくとも体幹が育っているので、

手は自由を獲得し、歩きながら何かを指先でつまんで拾います。

人は生きる為に食べ物を拾い集めます。

この動きが手・足が自由を獲得した歩行と考えます。

また生きる力が付いた証明とも言えます。

 

7月8月と0歳児を受け入れる今。

ハイハイからひとり立ちの過程の大切さをあらためて感じ、

どの子も大きな1歩をふみ出すための子育てを目指したいです。

 

保護者のレポートです。

0歳児その力は大きい!

 

 

0歳児の成長と学び

 

長女は2歳2ヶ月で入園、今回次女は0歳10ヶ月で入園しましたが、

様々な学びがありました。

 

【食事は自分で食べる】

お味噌汁のお椀を一人で持ち、自分で上手に飲むことができることに驚きました。

しかも、お椀の中に入っている具材も自分で選びながら自分の手で食べていました。

長女のときは、0歳でお椀やコップの水を飲むことは難しいだろうと思い、

手を添えて介助をしたり、何かしら補助をしていたのが、

一人で量を調整しながら上手に飲むことができることができていました。

自分で飲む、食べることができた日はとても満足そうな笑顔をしています。

 

【階段を降りる】

長女のときには階段を降りるようになる頃は、

危ないので足から降りるよう説明し介助しながら教えていました。

また、階段は危ないので降りようとすると

「まだできないから危ないよ」と遠ざけたりしていました。

しかし、子供の部屋では降りようとするところを大人はじっと見守る。

最初は降りられず声を出しているところから始まり、

自分の手を使い階段の高さを測ってみる。

そして正面から降りるという段階を子ども自身ができるようになるまで

しっかり見守ってくださっていました。

正面から降りることに驚きましたが、

腰の回転ができるようになると、

「腰を捻り足から降りられるようになる」と園長より教えていただき、

その後も見守るようにしていました。

そうすると、ある日、高い段差から降りようと手を使い高さを測った後、

腰を捻り足から降りるようになっていました。

大人が教えなくとも、自分の体を使い考え、

できるようになっていく過程を見ることができたことは

私自身もとても貴重な経験となりました。

そして、0歳であっても自分でやりたいという気持ち、

できるためのカを持っていることを知りました。

子供の行動や表情を見ていると、どんなに小さくてもよく感じ、

理解しているのだと感じるようになりました。

これまで親は子供を守らければと、様々な場面で手を貸していたことは、

実は子供のできる力を妨げていたことに気が付きました。

子供自身が成長しようとする力を妨げないよう、大人は不要な声掛け、

手助けには気をつけなければならないということを学びました。

今、次女は保育園に行った日はとても活き活きとした顔をしています。

子供の顔を見ただけで、どれだけ満足した生活ができたのか感じられるほど、

とても良い顔をしています。

0歳の育つ力を最大限に伸ばしてくださる先生方には本当に感謝しており、

子供の成長を通して母も学んでいきたいと思います。

 

0歳児クラス母

 

 

7月前半の様子

梅雨だというのに暑い日が続いています。
子ども達は、プール!プール!と早くプールに入りたい!
との思いでいっぱいです。

保育園の庭は季節によって変化します。
それも子ども達の力で!!
地面に向かってシャベルでの労働は大変な事です。

昔は、大きな穴(自分の肩までの深さ)を掘ったり、
大きな山(すべり台に出来るほど)を作ったりしていました。

今は?
今もそうなのです。

しかし昔に比べ、背筋力、腹筋力の弱まった子ども達には大変な労働です。
休み休みですが山を作りあげ、
山からジャンプしたり、最後にはトンネルも作りました。
トンネル!
はい、自分達が通れるトンネルを作ると必死で作り、
大成功しました。

トンネルの後はプールを出すという目的でトンネルを崩し、平地にしました。
「やった~!これでプールを出せる」
「その前に平になった庭で鬼ごっこもしたい~~」と
大好きな鬼ごっこも楽しみました。

 

 

子ども達のやりたい気持ちは続きます。
それは食事を平らになった庭で
それもみかんの木の下で昼食やおやつを食べたいと
テーブルを外に持ち出して木の下で食事を楽しみました。

 

 

 

子ども達の目標や目的は自分達で生活を組み立てているからこそですね。
生きる力ってこういうことです。
素晴らしい子ども達にカンパイ。

 

平地になった庭に7月の始めに保護者の力を結集してのプール組み立てました。
早朝からの労働で汗だくの時間、子ども達はその労働を側で見ています。
「お父さんすごい、お母さんすごい」思わず言葉に出る
子ども達の感動です。

出来上がったプールで
今、子ども達は大いに楽しんでいます。

労働を見ることで子どもの心に感動をあたえ、
感動の気持ちが育ちます。
ありがとう、お父さん、お母さん。

 

子ども達の育つ道すじの話(3歳~5歳)

3歳から5歳小学校入学までの子ども達の育つ道すじ

3歳から5歳では、赤ちゃんと違い、

古い脳(動物脳)から新しい脳(人間脳)へと育ち、

脳の働きも少しずつ人から人間へと育ちます。

自分の身の回りの事はだいたい自立し、

仲間を意識すると同時に競争心も出てくる時期です。

自分を主張すると同時に相手の事も理解し、ある時は「がまん」もできます。

周りの状況をみて感じて、抑制することも出来るようになります。

精神的にも成長しています。

これは前頭葉の働きによるものです。

 

では前頭葉、前頭前野の働きはどのようにして出来るのでしょうか。

再々話していますが、

身体を使うこと、仲間と群れて遊ぶ中で

脳神経系の働きが活発になり、前頭葉の働きとなるのです。

 

 

異年齢活動の大切さ

3歳児ともなればコミュニケーション能力も豊かになり、

群れてごっこ遊び(ままごと、鬼ごっこなど)も多くみられます。

異年齢集団で遊ぶ中で年上の子の遊びをまねて学び遊びも豊かになります。

 

園庭でトンネル作り

 

異年齢活動を大切にしている保育園では、

4・5歳ともなればリーダーとして年下の子の手伝いをしたり、

けんかの仲裁をすることもみられるようになります。

それだけでなく、

食事の準備や後始末を行う、雑巾がけを全部屋行う、

リズム遊びの際、手助けをするなど……

毎日の取り組みとなっています。

自分の為だけでなくて相手のことを考えて行動することも

前頭葉の働きが大きくかかわっているのです。

 

小さいこと一緒にリズム

 

みんなで雑巾がけ

 

 

少子化の流れの中で

昭和50年頃だろうか……核家族が当たり前となりました。

また少子化の流れの中、子どもは家族の中で王様となり、

何が正しいかわからない?

「大人は子どもの言うがまま」になっているのではないだろうか?

ちょっと言い過ぎかもしれませんが……

 

だからこそ異年齢集団での保育園生活は、

これからの子育てにはかかせないものとなるのではないかと思っています。

第2の家族として子ども達が人から人間に育つ(前頭葉の働きは人間しか見られない働きなのです。)

子育てを親と保育者が力を合わせて育てていきたいものです。

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