保育様子

年長の姿

子供の部屋保育園では乳・幼児期の育ちを大切に考え、

保育者と親とが力を合わせて保育に取り組んでいます。

 

なぜ?に答えて

半世紀子どもと向き合う中で、脳科学的子育てに着目しています。

0歳から5歳までの間に育つ脳神経系はなんと80%と言われています。

 

持って生まれた脳神経は皆同じです。

その脳神経から枝分かれに行く神経線維が脳の中でネットワークを作り上げます。

このネットワークが多く張り巡ることでかしこさへとつながってゆきます。

人は母のお腹の中で進化の過程をたどる「第一の進化」、

産まれてから歩行までに「第二の進化」をたどります。

人間以外の動物はこれほど時間をかけて進化の過程をたどるだろうかと考えると、

この第一及び第二の進化は人間にとって大切な過程であると考えています。

また「第三の進化」と考えているのが(1歳半~6歳まで)歩行から自立までの期間であると考えての保育の取り組みです。

この進化の過程で人から人間へと脳神経系が育つと考えれば、

乳幼児期をおろそかには出来ないのです。

 

 

さて、今回は「第三の進化」の過程最終週とも考える年長児の後期(12月~3月まで)の取り組みを伝えます。

子供の部屋では文字を書くことや読むことより保育者の読み聞かせを大切にしています。

年長の後期ともなれば長文の読み聞かせを大切にし、

物語をより深く理解し、想像することを。

また想像したことを絵で表現したり、創造物を工作したりを大切にしています。

その取り組みとして、12月は「森は生きている」の観劇からスタート。

クリスマス会では長文「カエルの豆太」の読み聞かせからオペレッタを発表となりました。

 

森は生きているの絵 (劇団仲間の「森は生きている」の中の12月の森の神様集まるシーンを表現しています)

 

長文の内容を理解した後、保育者の読む文を暗記し、自分のものとし発表します。

文の内容と共にそれに関する歌も唄います。

 

オペレッタを発表

 

かえるの豆太の絵(豆太が勇気をだして蛇が来たところを伝える場面を描いた絵です)

 

物語を理解し、想像し書いた絵です。

 

楽しみにしていたクリスマス会にはサンタさんから大山コマとてんまりのプレゼントです。

 

1月~2月はコマとてんまりを楽しみました。

コマを回すには指先、手首の働きが大切です。

てんまりは手と目の協調運動であり、また手のひらの力加減が大切です。

そしてこれらは昔ながらの遊びです。

始めは上手に出来なくて、あきらめるすがたもちらほらと見られるものの、

仲間が出来る姿を見て、またその方法をまねて少しずつ出来るようになります。

 

 

 

2月は節分。

ここで鬼の面工作が入ります。

粘土で型を作り、障子紙を1枚1枚貼り付けて丈夫な土台を作り、乾かしてから色を塗り、

それから目と口をカッターで切り抜き、最後にツノを付けて出来上がりです。

1枚1枚紙を貼るのに2週間くらい要します。

またカッターで切り抜くにも力と繊細さが必要です。どの子も上手にできました。

 

 

節分当日は年長が鬼となり、年下の子どもたちが豆まきです。

自分の中にいる鬼はどんな鬼?など話し合いその鬼をおいはらいます。

 

 

 

2月雪が降り、庭で雪遊び。そのあと書いていた絵です。

 

 

3月に入ると全身のバランスが大切な竹馬も始まります。

親子で竹林へ行き、竹切りから始まります。

秦野の竹やぶで竹を切るこども持ち帰った竹で竹馬を作り、

卒園式までの間に竹馬の練習です。より高い竹馬に乗れるかを楽しみながら取り組みます。

 

 

去年の竹馬の様子(卒園式より)

 

年長後期は課題が盛りだくさんです。

土台が育った子ども達はひとりひとり自分の目標に向かい、日々取り組んでいます。

仲間と共に工夫し、協力しあい、

楽しみながら自分の力を確かめ、努力する姿に身体と心の育ちを感じます。

3月最後の卒園式の日まで育ち続ける子ども達です。

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