保育様子

ハイハイ組の子がひとり立ち歩行獲得です

子供の部屋では0歳児の育ちの過程を大切にしています。

育つ道すじとして、

床での運動

①ヘソつきハイハイ→②六つんばい→③高ばい→④アヒル座り

⑤ひとり立ち→⑥歩行

この過程を大切にしています。

①ヘソつきハイハイでは、手・足・背と全身の力を使い、

回転運動から前進へと動きが始まります。

この時、五感をフル回転させ目的に向かう力が出てきます。

次に②六つんばいでは水平運動から垂直運動へとなります。

この時、肩の力やひざ・足指の力も付き、

さらに段差の動きから空間への理解と進みます。

 

階段の昇り降りも手先・足先で距離を測り、その力を獲得します。

③高ばいでは首の力が大きく関係していきます。

それは前を向くことで進む方向を自分で決定するのです。

頭が下がっていては進めないので、首の立ち直りが大きく力を発揮します。

この頃、つかまり立ちをすることで(もちろんやらせるのではなく)

自らすることで自分の足の力を確かめ認識します。

この過程の中で、自分の身体を知り、力の加減を知り、

ひざ、股関節の働き、背筋の力も付き、④アヒル座りを獲得します。

アヒル座りの後、ひとりでスクっと立ち上がるのです。

立ってはおしりからドスンと座る繰り返しをなんども楽しんだ後、

1歩が出ます。

この1歩が1歳3ヶ月から1歳5ヶ月頃までに獲得する大きな力なのです。

ハイハイ組のひとりは1歳3ヶ月でこの力を獲得しました。

 

その姿からいえることはひとり歩きでの手の動きです。

手でバランスをとらなくとも体幹が育っているので、

手は自由を獲得し、歩きながら何かを指先でつまんで拾います。

人は生きる為に食べ物を拾い集めます。

この動きが手・足が自由を獲得した歩行と考えます。

また生きる力が付いた証明とも言えます。

 

7月8月と0歳児を受け入れる今。

ハイハイからひとり立ちの過程の大切さをあらためて感じ、

どの子も大きな1歩をふみ出すための子育てを目指したいです。

 

保護者のレポートです。

0歳児その力は大きい!

 

 

0歳児の成長と学び

 

長女は2歳2ヶ月で入園、今回次女は0歳10ヶ月で入園しましたが、

様々な学びがありました。

 

【食事は自分で食べる】

お味噌汁のお椀を一人で持ち、自分で上手に飲むことができることに驚きました。

しかも、お椀の中に入っている具材も自分で選びながら自分の手で食べていました。

長女のときは、0歳でお椀やコップの水を飲むことは難しいだろうと思い、

手を添えて介助をしたり、何かしら補助をしていたのが、

一人で量を調整しながら上手に飲むことができることができていました。

自分で飲む、食べることができた日はとても満足そうな笑顔をしています。

 

【階段を降りる】

長女のときには階段を降りるようになる頃は、

危ないので足から降りるよう説明し介助しながら教えていました。

また、階段は危ないので降りようとすると

「まだできないから危ないよ」と遠ざけたりしていました。

しかし、子供の部屋では降りようとするところを大人はじっと見守る。

最初は降りられず声を出しているところから始まり、

自分の手を使い階段の高さを測ってみる。

そして正面から降りるという段階を子ども自身ができるようになるまで

しっかり見守ってくださっていました。

正面から降りることに驚きましたが、

腰の回転ができるようになると、

「腰を捻り足から降りられるようになる」と園長より教えていただき、

その後も見守るようにしていました。

そうすると、ある日、高い段差から降りようと手を使い高さを測った後、

腰を捻り足から降りるようになっていました。

大人が教えなくとも、自分の体を使い考え、

できるようになっていく過程を見ることができたことは

私自身もとても貴重な経験となりました。

そして、0歳であっても自分でやりたいという気持ち、

できるためのカを持っていることを知りました。

子供の行動や表情を見ていると、どんなに小さくてもよく感じ、

理解しているのだと感じるようになりました。

これまで親は子供を守らければと、様々な場面で手を貸していたことは、

実は子供のできる力を妨げていたことに気が付きました。

子供自身が成長しようとする力を妨げないよう、大人は不要な声掛け、

手助けには気をつけなければならないということを学びました。

今、次女は保育園に行った日はとても活き活きとした顔をしています。

子供の顔を見ただけで、どれだけ満足した生活ができたのか感じられるほど、

とても良い顔をしています。

0歳の育つ力を最大限に伸ばしてくださる先生方には本当に感謝しており、

子供の成長を通して母も学んでいきたいと思います。

 

0歳児クラス母

 

 

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